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流すの、巡るの、溜めないのこと。


新聞の一面に、 血栓予防のために足を動かすよう、という記事が載っていました。

お悔やみ申し上げます。こんなところに手技療法がなにかできないかと思いをめぐらせたりします。

足の付け根をぐるぐる回すのがきつい状況だったら、せめて足首を回してみてください。鼠蹊部リンパの反射区があります。

それもきつかったら、せめて足の甲を手でやさしく触れてみてください。

木曜日は自分のメンテナンスとしてヨガ&ストレッチに通っているのですが、そこでも足の付け根の「リンパのゴミ箱」をぐるぐると回して老廃物を流す動きをしました。

血液は心臓というポンプがあって身体中を短時間で一周しますが、

老廃物を運ぶ体液であるリンパ液は心臓にあたるポンプをもちません。

結果筋肉に管の中を押されるようにして液を移動させるため、

筋肉が衰えたり、長時間動かないと流れが悪くなります。

むくみもそうして体液がたまった状態。

今日のヨガでリンパのゴミ箱、と言われたのはリンパ節のこと。

リンパ液の最終ターミナルは鎖骨下あたりだそうですが、そこに回り着くまでに身体の中にある幾つかの処理場=節を通ってきます。耳の下がいたくなったり、わきのしたが痛くなったり、鼠蹊部が痛かったりする時は、リンパ節で要らないものを排出しようと身体が闘っている時。

風邪を引きかけていたり、思ったように動けていなかったり、ストレスが強くて身体が警告を発した時も。

セラピューティック・リフレクソロジーでは、上部リンパの反射区は、足の甲の指の間にあるとしています。タバコを吸う人からも激しい反応がある反射区です。

「汚れを溜めたくない」というインタビュー記事を読んだことがあります。

汚れを溜めたくないので洗濯機を毎日まわす。汚れ物がでたらすぐに洗うようにしている。

憧れのライフスタイルではありますが、そこだけクローズアップされていると、なんだろう、ちょっとひっかかりました。

「洗濯、掃除、入浴は汚れて不要になったものを他所へ追いやる行為です。しかし健康に暮らすためには必要な行為です。」

使っている石鹸のパッケージにこんな文章が載っています。

汚れを溜めたくないわたしから追いやられた汚れは、どこにいくのだろう。

どのように処理され、自然に戻るのだろう。

おおきく巡れば、わたしから追いやられた汚れはまたわたしに戻ってくる。

シャンプーをたっぷりつかって長い髪は美しくつやつやしているけれど、そこで流した水は巡り巡ってだれかが飲むことになる(もしかしたら自分が)のではないか。

ふーむと思って石鹸シャンプーに切り替えて長かった髪を処理しきれなくなって切りました。

軽くなりました。

プロフィール写真を変えました!

溜められない、ということで悩む方もいます。

腸が弱くて吸収もうまくいかずすぐ下痢を起こす、とか、

身体に脂肪がつかない、とか、

これも東洋医学的には辛い症状だと思うのは

感情が溜められない、という例もあります。

不都合が起こるとすぐに分析して問題を手放してしまう。結果、公的な問題解決能力はあるけれど、個人として人の感情を処理することができない。

同じく消化器の反射区に症状があり、重い消化不良の症状をもっていることもあります。

東洋医学的には心も臓器とされます。

マイナス感情を老廃物とするか、消化すべき栄養ととるか。

そんな身体の「逡巡」が足に出ることがあります。

*写真は今日のリハーサルの現場にあった、絵。

音楽家たちの見つめ手を伸ばす先には何があるのだろう、と、流れの先を想像しながら見ています。


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