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Case2:首と肩の凝り、腰痛、眼精疲労、足の強いむくみ


​長時間の会議で座っていても、足がむくんでしかたがない。バリバリのキャリアウーマンのAさん。

Age: 43 女性

Main complaint: 首と肩の凝り、腰痛、眼精疲労、足の強いむくみ

History: 毎日車で通勤し、事務系の仕事をバリバリとこなしています。体調は20代のころからかなり改善したのですが、それでも不調が続きます。坐骨神経痛に悩まされたこともありました。また3,4時間以上座っていると足が浮腫み、新しくおろした靴が夕方には甲に食い込んでしまったことも。元気になりたいのでサプリメントも数種類飲んでみていますが、あまりきいている実感がありません。ストレスフルになるとじんましんが出たり、脱毛症になったりします。冬には足にしもやけができます。メガネは疲れるのでしていません。平日の睡眠時間は4,5時間で、朝ぐったりと疲れています。

足を観察してみます。

足全体が強くむくんでいます。第1趾の付け根(母趾球、脾経の通り道、甲状腺の反射区)、第5趾の付け根(膀胱経、肩の反射区)の大きくて固いタコが気になります。かかとはどちらも正中線側が乾燥してひび割れ(胃/脾経、骨盤内の反射区)、第4,5趾の腹と爪側(耳の反射区)、足の甲(上部リンパの反射区)、子宮、卵巣の反射区(腎/膀胱経)とそれをつなぐ卵管の反射区(鼠径部の反射区でもあり)に圧痛がありました。

食事は…

和食の朝食から始まって自作のお弁当、夜は炭水化物少な目に、と気を使い、一見課題はなさそうです。牛乳は腸が過敏に反応してしまうので飲めません。また、芋類とごぼうはお腹が張ってしまうので苦手です。

浮腫みは静脈とリンパ管の流れをよくすることで改善につながります。上部リンパや鼠径部の反射区に強い痛みがあることからも、流れが滞っているかもしれません。自動車通勤による運動不足や、ストレスによる自律神経の乱れで筋肉が冷えてポンプの機能が果たせていないこと、睡眠不足も影響していそうです。

腎/膀胱経(水)と胃/脾経(土)のバランスを整えて水分代謝を上げ、ストレスをなるべく遠ざけて、冷え体質を改善することがカギとなりそうです。

フットリフレクソロジストとして見逃しがちなのが、手指に経絡を始終する、肺/大腸経(金)と心/小腸経(火)なのですが、この肺/大腸経は両方とも排泄を支配し水はけをよくするには大事な経絡。肺経の始まりは上部リンパのターミナルのあたり(風邪を引いたりすると、痛い腕の付け根)でもあります。

​小腸の反射区にもごりごりと固いところがありました。不溶性植物繊維(ごぼうなど)で生じるガスは腸内環境を整えるには善いのですがやはり運動不足で排出ができないとお腹が張ってしまいます。

セッションは大体2週間に1回のペースで4回続けました。

このケースクライアントの抱えている不調は、五行すべての乱れが複雑に絡まりあっているものなので、1回1回のセッションで少しずつほぐし、ご一緒にもっと改善点を洗い出していきたいところ。

また、気になる第5趾(足の小指)の付け根のタコについては、次Caseでも、もう少し考えてみたいと思います。


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