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Case3:足腰の冷え、息苦しさ


高く澄んだ声で鳥が歌うように話す華やかなKさん。でもセッションルームの暖房温度を最強にしてもまだまだ寒く冷え、長いアレルギーへのストレスで疲れ切っていました。

Age:32

Main complaint:足腰の冷え、息苦しさ

History:高く澄んだ声で、表情豊かにしゃべります。一見、快活で社交的な印象。8年前あたりから、喘息のような息苦しさと軽い発作が起きるようになり、ストレスを感じています。車の往来が多く、空気があまりよくない通り沿いに住んでいますがすぐに引っ越すことはできません。ハウスダストのアレルギーがあり、疲れると耳の下と顔にアトピーがでることもあります。また、片頭痛もちです。毎月の生理痛とともに、かかとにも痛みが生じます。食生活には気を付けていて、特に発酵食品を生活に取り入れるよう努力しています。バスタブはない部屋に住んでいるので、足湯をするようにしています。

足を観察してみます。

足裏は、気管、食堂の反射区と、第5趾の下に胼胝(たこ)があり、かかとが乾燥しています。全体的にアーチが弱く、真っ白で色のグラデーションがありません。上向きで爪が変色した第1趾、足首のむくみ、全体的に巻き気味の爪も気になります。

​触ってみると、全体的にすかすか(ふかふか)とした感触で、かかと以外は湿って冷たくなっています。

食事をチェックしてみました。

​糠漬けに挑戦したり、冷えが気になるのでカフェインを控えてみたりと、気を使っています。

​高い声と白い足底、アーティスティックな全体の印象は「金」タイプのようです。

アトピーや、気管支のトラブルなど肺経(金)の乱れが強く出ています。

また、日々のストレスも強く、上向きの第1趾や下垂体の反射区の圧痛に肝経(木)、片頭痛に胆経(木)の乱れも出ています。かかとの乾燥や、足首のむくみ、冷え、第5趾の下の胼胝(たこ)、アレルギー体質から腎/膀胱経(水)の乱れもありそうです。

まず、長いアレルギーとの闘いで疲れてしまっているので、元気を回復。腰回り、背中、かかと回りをあたため、趾にも五本指ソックスなどをはいて湿をためないようにし、塩分の取りすぎに注意します。子宮、卵巣の反射区がかかとの内側、外側にありますから、かかとを温めることでかかとの痛みと生理痛も弱くなる可能性があります。短いソックスをはいていることが多かったので、足首とかかとをよく覆うソックスをはきましょう。太陽神経叢を押さえながら深呼吸をして、疲れとストレスをなるべく遠ざけ、自律神経のバランスを整えると、粘膜、皮膚のバリア機能が高まって、元気になってくるはず。長い奮闘となるかもしれませんが、リフレクソロジストは体調を見ながらかかりつけとして寄り添うことができます。

第5趾の下の胼胝と、足のアーチの崩れ(扁平足)は関係ありそうです。本来アクセルとなって蹴り出すエネルギーが、第5趾の下でぐっとブレーキをかけられ止まってしまっているイメージ。アーチが補強されれば、動きの衝撃を吸収してくれて、負担が減ります。膀胱経の経絡上であるとともに、肩の反射区でもありますので、足のアーチの改善が肩こりの改善にもつながりそうです。靴の中敷きで工夫したり、趾をよく動かすエクササイズで足底を鍛えることもアーチの回復の助けになります。また、セッションには足の甲を延ばしてアーチを作るような、リンギングの手技も入っています。


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