お手伝いをしている、音楽を " まなびほぐす " ~教育プログラムをめぐるワークショップ/レクチャー|上野学園大学 が、 RESEO - The European Network for Opera & Dance Education の会議で報告されるのですが、同じパネルの国際色豊かなケースの1つがストリートワイズオペラ Streetwise Operaであることに日本でどきどきしています。パネリストは代表のマット・ピーコック。
「たいがいアートが人に与える影響というのは計測不能な場合が多く、とても曖昧なものとみなされます。でも時には人間のことを、もう少しホリスティック(全体的)に考える必要がある。家に住めた、仕事が得られた、といった物理的側面だけでは計測できない何かが人間の中にはあるのです。」
(2009年の国際交流基金によるインタビューhttp://www.performingarts.jp/J/pre_interview/0911/1.html から)
プロフェッショナルのアーティストの指導で、ホームレスの皆さんとオペラを制作、上演することによって自立を助ける、という活動。2015年のブリティッシュカウンシルの報告もあります。https://www.britishcouncil.jp/programmes/arts/music-education/training-feb-2015
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どうも、昔から、ホームレスは自分と遠くないと感じていて、実感する社会問題であるため、今日も目白駅前でビッグイシューのバックナンバーを買いました。
十音に1か月に4回来ることができたクライアントには、
1冊差し上げています。
差し上げるとそれがまた欠番になるので、
販売者さんに言って仕入れてもらいます。
料金350円のうち180円が販売者の収入になります。
10円が、今日も1枚、ちゃりんと貯金箱に入りました。それを積み重ねて、まず住所を得られるように。
(目白駅前の男性は、今日もおつりと一緒に「あめちゃん」を1つくれた。)
小さな小さな仕組み、サイクルです。しかし確固としてそこに回っている。。
十音の回数券3回目の施術の代金1000円が、
ビッグイシュー(と難民支援協会)に行き、
350円のうち170円の制作運営費で新聞にも載らないような国際ニュースと現場の知恵のつまった雑誌となってストリートに並び、
10円の貯金となっていつか目白駅前の男性の屋根となり、飴を買わせ、そのもらった飴ちゃんをなめながらわたしはまた仕事をする。
その小さなサイクルには無数の、新しい世界への突破口があって、関わる人たちがその窓のありかを教えてくれる。
突破口で起こっていることを書き留めて他の人に知らせると、シェアされ、サイクルがすこし大きくなって、一過性のものではなくなる。
だから、国際シンポジウムだろうと、HPの一投稿だろうと。
「報告される」というのはとても大事なことだと思います。ひとつ1つの事象にむけられたまなざしに愛があるか、温度があるか、ということが、ちゃんと見られていると思うのです。
わくわく。
Wednesday 30 November 2016
Venue: Opéra Bastille– Amphithéâtre
http://www.reseo.org/sites/default/files/pdf/event/programme/Conference%20programme_EN_2311.pdf
12.00 Panel2
Arts Education and the Individual: Artistic Practice and Personal Development
Pierre Moorkens director Institute of NeuroCognitivism (BE)
Keynote followed by 3 International case studies and a debate
• El Camino: Fayçal Karoui conductor, Frédéric Morando delegate artistic director Orchestre de Pau Pays de Béarn (FR)
• Unlearning Music Yukiyo Sugiyama, coordinator Tokyo Bunka Kaikan/project director, Ueno Gakuen University (JP)
• Streetwise Opera: Matt Peacock manager (UK)
Moderation: Ben Sandbrook manager Music Education and Creative Learning (UK)