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冬の旅。


今日はいくつの演奏会が東京で開催されるのかな、

と、情報誌を見るのが日課になっている。

この土日の開催数は半端なかったので、

これはみんな忙しいわ、と思う。

人の流れは繋がっているものだと考えるたちなので。

先週末、盛岡へ行きました。

えきねっとで取った新幹線の切符を握りしめ、

始発のやまびこで盛岡着。

同じリフレクソロジーを勉強した学友に、

自動車に乗せていただき、花巻へ。

生誕120年になる宮沢賢治の世界を見渡す。

記念館の展示はとても有機的で飽きません。

この人、長生きしてほしかった、

インスピレーションの源のような人だね。

大学時代に、宮沢賢治に関する小さなゼミに参加したことがあり、

また、お手伝いしている「音楽紙芝居」も先日<オツベルと象>を上演しましたし。

そんな感じで、賢治先生は色々な人の心に何らかの刺激を投げ込んでいる。

花巻で温泉につかり、

(あまりに長湯したので集合時刻に遅刻)

盛岡に戻って酒を呑み、

素敵な店主たちにも会い、

次の日は手作り村へ連れて行っていただき、

窓際で鉄瓶が作られるところを覗き、

南部せんべいを焼く体験をして。

また温泉に入り…

晴れ間にさらさらの雪がさーっと舞ってはやむ、

盛岡の冬、気温はマイナス4度。

最後に盛岡の街の光を一望して、最終新幹線に乘りました。

おかげで、東京へ戻ってきても、10度あれば暖かいような気がしています。

じゃじゃ麵も温麵も、冷麺も食べましたよ。

さて、ただいま鉄瓶でお湯を沸かしています。

沸いている間にする、しゅーーーーっという音は鉄瓶ならではでしょうか。

ずっと聴いていたくなる、静かな音です。

火鉢があったらセッションルームでずっと聴いていられるかしら。

白湯ブームもあってか、鉄瓶は現在品薄で、

受注生産がほとんどだそうです。

(ある工房は、2,3年待ちだとか)

そういうことを知らずに鉄瓶を見に旅に出たわけですが、

偶然、展示会のために入荷していたというものが物産店でこんにちは。

ご縁だなと思って購入しました。

良いものですからね、使い方はわかりますか?と言いながら

丁寧に包んでくださった店員さんの、にこにこした顔がまた記憶に残ってます。

十音でおいしい白湯をお出しできる日を目指して大事に使います。


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