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歌留多。


火曜日は外勤。

歌の師匠から頂いたすごく素敵なコートを着て、

元上司から頂いたすごく素敵なスパッツをはいて、

叔母からもらったすごく素敵なマフラーをして、

親からもらったすごく素敵な体を温かく覆って街へ出ました。

頂き物ばっかりだわ。わっはっは。

目白駅前で、12月後半から会えずにいたビッグイシューの販売員さん発見。

子どもを二人連れた女性が先に雑誌を買っている。

すごいぞおじちゃん、行列ができる雑誌売りじゃん。

自分の番がきたので、

タイミングが合いませんでしたね、と挨拶したら、

僕が休んじゃったから、と言う。

どうしましたか?病気ですか?

いや、ぎっくり腰をやってしまって…

そういえばその人は、いつもバッグナンバーを探すためにかがむのがきつそう(腰が曲がらない、という感じ)なのです。

同じ身体が資本ですから、

休んでいる間中、さぞかし悔しかっただろうなあと思いながら、

お金とビッグイシュー4冊、ホッカイロとあめちゃんも交換しました。

この雑誌ビッグイシューいつも1月1日号ではかるた形式で

世界の名言を掲載してくれています。

2016年が明暗の過激な年でしたし、

十音を開室した年でもあったせいか、

2017年始の47のメッセージがいちいち腑に落ちる、というか腑にささります。

なぜビッグイシューと難民支援なんですか、と訊ねてくださるクライアントが立て続けにおられて、

自分でも原点を振り返りました。

詳しくは(バラエティ豊かなガチンコ系アルバイト歴から)セッションルームでながながお話しますが、

十音を開室したことでこうした活動に参加できるようになって、

私の中で欠けていた一つのピースがかちっとはまったかのような感覚があります。

毎月、回数券3回目の1000円をお受けするときに、

小さな部屋と温かい布団が一床、目に浮かび、

それにもぐりこんで束の間の休息を得る知らない誰かのことを想像します。

以前の職場で寄付を募っていた時、

会場で寄付金を数え、金額を報告していたのを思い出しました。

30万円です、と伝えたときに、

ひとつの合計金額にしたときに、

見えなくなってしまう、

300本の、1000円札を握りしめた手。

かけてもらった300フレーズの応援の言葉。

数えた自分の指先を黒くした、300枚分の紙に染み付いた埃。

たくさんのお金の中から出してくれた方もいたでしょうし、

1枚だけ入っていた千円札をうーん、と出してその夜はちょっと一杯を我慢してくださった方もいたでしょうね。

なんと重く、異常な気を発するお金だったかということこそ、報告しないといけないことだったと思う。

そんな忘れられていることが多すぎます。

だから意識して「個」を視ようと思う。

「触れることができる個人」だけが、わたしのクライアント。

リフレクソロジーが一人ひとりに取り戻す元気や、

ええいと引きずり出す勇気、

悲喜こもごもの、上昇気分や下向きの体調には、

一つとして同じ色はなく、

この人は何色、とカテゴリーわけして世界を狭くするべきではないのだ。

スイミーの魚たちも、全部違う赤だったと思いますよ。

海でいちばん大きな魚だから強いのではなく、

たくさんの多様な個がそれだけ集まっているということが強い。

十音というセッションの場もそういう感じ。

それにしても、一人ぼっちで元気になったり、

勇気をひきずりだすのは結構たいへんなので、

そのがんばっている「個」の自分を「ほおーー」っと発見するためにも、

リフレクソロジーで全身心スキャンにお越しください。

(AIにはできない作業ですからね、これは)


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