人として、
労働者として、
市民として、
子どもとして、
大人として、
男として、
女として、
親として、
娘として、
息子として、
と、ありとあらゆる属性をそこにいれて、
あたりまえの「何か」のことを語り始めたかったのですけれど。
それをつかみ損ね、
のどにせり上がるような不安に押しつぶされそうになるのが、
師走の常です。
貧しさや孤独について、
考えさせられる時期でもあるし、
自分の中の暗さをまた認識するときでもあります。
手技を受けたり、セッションする時間は、
その渦巻く洪水のような人の流れからそっと身を離して、
傷を治す猫のように、
じっと耳を澄ましてみる時間になります。
昨年この時期、岩手県へ学友を訪ねて行きました。
その時手に入れた鉄瓶は、
1年たって中身も白くなってきて、
沸かすたびに豊富な湯気がたち、
寒い季節だから感じる豊かな、安心した気分をくれます。
寒さは恐れるだけでなく、
その中で暖をとり自分をあたためる行動に出ると、
自分の中の「水」という五行とともにいられるようになってきます。
自分の身体の中の冬至を愉しむって、いいですね。
十音はこの冬、
夜のみの開室をしています。
外は暗く、北風が冷たい!
その中を来て下さる人を「持て成す」ということについて、
考えています。
手始めに、後半で使うオイルを変えました。
より植物感が強くなり、
薬草湯に入っているような気分になります。
その時間は、
「安心」していられるように。
ぜひためしにお越しください。
写真は、白菜です。
一株を1週間毎日むいていって、最後にこれが現れました。