ハハの日が近づくと緊張します。
わたしはハハではないのと、
わたしのハハにとって、わたしはあまりよい娘でないらしいからです。
わたしはいつも、子ども時代からのことでハハを責めているそうです。
(わたしは、この5年間というものほとんど子ども時代のことなど思い出さないのですが)
ハハはそれを昼夜ずーっと考えて、
夜中に叫びだしたくなることがあるそうです。
責めていないよ、一所懸命育ててくれてありがとうね、と伝えているんですけれどね…
ずっとあなたのことを考えているのよ
って、言われると結構こたえますよ~。
こわいよ~?
境界がずぶずぶになって、「除霊」したくなります。
あと、「あなたは私を責め続けている」だなんて、(勝手に言われても)。
それってすごい悪い娘じゃんか。
そんなに私、悪い人間?
わたしは父に安心していてもらうために、
ハハとうまくやろうとしていたかもしれません。
しかしもうこの年になれば、父はわたしよりハハの味方です。
そりゃよかった、もう2人でなんとかうまくやってもらいたいと思います。
私にはいい夫がいます。
母親って大切な人だなって思いますけれど、
「あなたのせいで」と泣かれるのはほんとに御免です。
産んだということの重責に耐えられなくてつらいなんて、かわいそうだなと思いますが、
それはもう、自分で専門家に依頼してでも、処理していただきたい問題です。
トラウマに関する専門書もやさしいコラムもたくさんインターネットに出ています。
そしてハハと父とわたしの一番の違いかなと思いますが、
わたしは人間は必ずしも解り合わなくてよいと思っています。
たとえ家族でも。
いや実は、
わたしに悪いところはいっぱいあるんだけれど、
それを思い返すことにどれだけの意味があるんでしょう?
自分に悪いところがあるから、人を受け容れなければならない?
そんなこと言っていたら、キリがないですよ。
いつまでも自分の人生が生きられない。
わたしは今、自分をとてもいい娘だった、いい女だと思っているのです。
感情の引き出しがたくさんあり、
これからどんどん経験の引き出しも増やせる、
ものすごく伸びしろのあるわたしの素敵な生がある。
平均寿命でいったらあと40年ぐらい?
1度しかない。
わたしは他の人間のことで泣きながら人生を終えたくはないと思います。
わたしがハハだったら、わたしに
「あなたはいい娘だ、自慢の娘だ」と言っちゃう。だってそうなんだもん。ハハハ。