日本画に限らず、
絵というのは、
鉱物を板やキャンバスに、如何に定着させるかの試行錯誤だったそうだ。
それで、膠(にかわ)を使った。
これは、鹿の膠だそうです。
触らせていただくと、固いグミみたいにわずかに変形します。
背景に貼られた金の箔が、
なんだか西洋のテンペラ画みたいだと言ったら、
そう言えば、テンペラはたまごの黄味を定着に使いますねという話になった。
鉱物を、植物に定着させるために、動物を使うということか。
金継が、鉱物を植物で埋めて鉱物で仕上げるのと比べて興味深かったですね。
↑これは絵葉書。
檸檬とオリーブ。地中海モチーフですね。和モダンって言われることが多いそうです。
岩絵の具のトーンは、
砕く細かさの違いで出ていて、
同じ細度程度の鉱物を混ぜると、うまく色が混ざるけれど、
ばらばらな細かさだとうまく行かないとか。
上にあるのはクジャク石と水晶で、
クジャク石を砕いたのが下の岩絵の具。
水晶は砕くと、白い岩絵の具になるんですって。
先日、手創り市の日に、
雑司ヶ谷の<展示室showroom>に寄った際、
2階で日本画展をされていた瀧ヶ崎千鶴さんが、教えて下さった。
「花果」瀧ヶ崎千鶴日本画展
明日までだそうです。
雑司ヶ谷手waza市の道の途中にいかがでしょう。
ー「花果」瀧ヶ崎千鶴日本画展 ・5月4日(金)−6日(日)&11日(金)ー13日(日) ・11:00-18:00
@ 展示室showroom 東京都豊島区雑司が谷3−19−6