十音は、
ヨガやスポーツジム、習い事に通うように、
生活や人生設計にリフレクソロジーを組み込んでご利用いただくことを目指しています。
現行の施術料1回分は、
リフレクソロジーの施術がもっと日常になるにはどうしたらよいかという視点から決定しました。
病気になったら医療へ頼ろうという考えをちょっと変えて、
辛くなる前に予防してみようと自分の身体に意識をむけると、
身体への変化だけではなく、
生活の質をあげ、
ひいては生きていくことに対して積極的に対応していく姿勢につながると考えています。
そのための仕組みや道具はひとそれぞれ、
鍼灸、整体、ストーン、アロマ、ホメオパシー、…
セラピストの数だけセラピーがきっとあり、
ご自身に合った技と出会っていただけるとよいのですが、
リフレクソロジーはまだまだその選択肢にあがっていない、
知られていないと十音は考えています。
リフレクソロジーを「頑張った自分へのご褒美」としてではなく、
たとえ頑張れていないと感じる時でも気軽に寄る場とできないかと
十音は模索しています。
開室するにあたって、
現行のどの設定も、
十音にとって問題がありました。
・限られた営業時間内に、定期的に時間を捻出する難しさ
・月1回は通えても、2回以上になるとかさむ施術料金
・施術料金を抑えようとしたとしても、施術時間が短くなり、十分なサービスが受けられない。
・これは運営側からの問題点になりますが、
個人でやる限り、あまり回転を多くすると、精神的にも物理的にも、
サービスの質が保てなくなります。
主に、(十音自身もそうであった)独り暮らししながら働くクライアントが
気軽に通える場と料金の設定と、
施術料金で十音が食べていくにあたってのぎりぎりの境界線が、
現在の施術料設定とお支払い方法でした。
今は回数券の11,000円のご利用も増え、
クライアントおひとりが月に平均2.15回通ってくださる状況になりました。
(2018年4,5月)
十音の回数券は3回目分1,000円はJARへの寄付、
4回目のコイン投げ銭はビッグイシューの購入などに使われますから、
1か月1万円でリフレクソロジーが健康伴走する提案は、
受け容れられつつあると感じます。
*
さて開室して3年目をスタートした十音にとって、
セラピューティック・リフレクソロジーのセッションの
(直接触れる施術の部分だけでなく、
まるでコンサートのような、ご滞在120分すべての)
質はもちろん、
価値を上げていくということも課題です。
ドーガン・インターナショナルの委託をうけて
セラピューティック・リフレクソロジストを育成する
IMSI自然療法の国際総合学院には、
現在6期目の生徒のみなさまが学んでいます。
暗記も応用力も必要とされる筆記試験を突破し、
いくつものレポートと、
100以上のケーススタディを提出され、合格した、
認定セラピューティック・リフレクソロジストも、
どんどん誕生しています。
十音のように、
セラピューティック・リフレクソロジーのみのメニューで開業される方が、
これから増えるかどうかは分かりませんせんが、
手技療法家として施術をして生きていこうという方にとって、
十音の1回券料金が「やりにくい基準」となってしまっていないか、
気になっていました。
十音が現行の1回券料金で成り立っていたのは、
さまざまな幸運や、好条件に恵まれてこそだったからです。
また、十音が長く人生に伴走するには、
継続可能であるかということも重要で、
もし一転、最悪の状況となったとしても
施術をやっていけるよう、
自身の収入のボトムアップが必要だとも感じつつありました。
以上のような理由で
ある程度経験値があがったところで
1回券料金を値上げすることにしました。
お客様にご協力いただきながら、
楽しく経験を積んでいきたいと思います。
最後に、
開室してから2年とちょっと、
十音に足をお運びくださっているお客様、
特に回数券を利用して月に3,4回というペースで
十音にかけがえのない経験を下さるクライアントのみなさまにあらためて感謝申し上げます。
「予約」は自分への約束。
きっと足から全身、人生に、素敵なことをもたらしてくださると十音は信じています。
ありがとうございます。