数日前の夕方、ちょっとだけのどと節々が痛くなり、目がシバシバと…
ああ、風邪が入り込んでわたしの木が乱れたな。筋の制御がきかなくなり、目がおかしくなります。 汗をかいていなかったし、まだ体力と食欲もありました。
明日は朝からセッション。
まずは熱いお湯につかって、その間ごりごりと足裏をほぐして温まり、番頭にカレースープを作ってもらって食べた後、鉄瓶でわかした白湯に、柚子果汁をどぼどぼ入れて、身体をビタミンC攻めにして、市販の風邪薬を飲んで八時には布団に入ってしまいました。
ぐっすり眠って、翌朝はすっきり邪を撃退。 ちょっと思いあたったのは、その前の日の夜中に、わたしとても怒ったのです。十音のことで。夜中に膝が震えて布団の中でもぶるぶるするほど怒ったのでした。
夜に本気で怒ると制御がききません。 たぶんそれが原因です。
怒りは肝機能を乱し、筋のコントロールを乱し、眼に来るので…
****ちょっと話の角度が変わりますが、
十音は、クライアントから疲れや悪い気を「受ける」とか「受けない」とかいう考え方や言い方をしない質で、単に施術者が経験不足で対処できずに疲れているんじゃないかな、またはクライアントへの恐れが出てるんでは、と捉えてきました。
対処できないほどの怖さが、施術者自身を怖気づかせるのではと。
ベテランのセラピストから、いや、「受ける」はある、そういうときは…とご意見いただくこともあるのですが。 しかし、いかにセッション相手が魑魅魍魎だったとしても、道真級がお越しになったとしても、それに疲れるのは結局施術者の軸と在り方が弱いんじゃないかな。
施術者自身のセンシティビティを表現したいがために「クライアントの気を受ける」という言葉を使うのは好きではありません。それだったら鈍感だと言われたほうがよほど褒め言葉だし、「あなたは空気清浄器」ぐらい言われるようになったらいいですねえ。
ごうごうと。
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「感染」するときはやっぱり免疫が弱っているときです。
身体が疲れていたり、東洋医学的には心と身体を分けませんので、精神的に怒りや悲しみで膜や筋のバリアを弱くしているときもあります。
人間も生ものなので弱ってしまう時もありますが、病院になだれ込めばよいというわけでもない。休息、保温、水分、ビタミンC。基本の技は扱えるようにしたいです。
五行を味方につけて、繊細な剣豪であれと。
↓春の味方。はちみつれもん。ちょっと発酵していい感じにマイルドです。
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先日お越しになった、ご自身もリフレクソロジストである方から、
「こんな手技を体験したのは初めて!」とびっくりされた、
セラピューティック・リフレクソロジーの技。
「こんなに細かくやるんですね。流す手技だと、ゾーンで『あ、大腸が不調ですね』と片付けるところですけれど、ローテイティング・サムだと、『舟状骨の上の筋肉が、固い』と、ピンポイントでスキャンできるのが新しい発見」
なんと的確な…
わたしも最近、セラピューティック・リフレクソロジーというのは、
「すごく細かい足の整体」ではないか、と自分のしていることを捉えるようになっていました。
足の小さな骨につくこまごまとした筋肉の、起始と停止をこれでもかと解すことにより、足が、その人のトーンに合ったアーチを形成できるようになるのではないか。
本来の自分の楽な位置を思い出すのではないか――
反射学の考え方で足に触れることも大事です。
足裏に全身の縮図があるという捉え方はイメージがわきますし、
イメージができること=腑に落ちることで、重要です。
わたしは筋、腱、靭帯や、眼や怒りの感情と向かい合いつつ、
お酒の大好きな「木」タイプの強い施術者なので、
「ほぐし」だと思って筋肉を意識して触れるほうが、五行の強い応援を得られるように思います。
改善への考え方の通路がちがっても、やることは一緒。
春も粛々と、刺激します。