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話をきいてあげる白樺と小さなリス

白樺さんはいつもまわりの話を聴いてあげます。

オジサンモミの木も雷おばさんも白樺さんに話を聴いてほしくてたまりません。

白樺さんは彼らの無理難題を、黒白とわけて、いつも上手に根っこから土に放流してあげているのですが、時々風が吹きすぎてモミの木がざわざわ言いすぎたり、雷おばさんが興奮して雨を降らせすぎたりすると、黒も白もぐちゃぐちゃに混ざって土からあふれ出し、白樺さんはフルフル震えてしまいます。

最近は特に、葉っぱと根っこがつながってない感じ…

風が強いので葉っぱはぶつかって傷つき、葉音も日々小さくなってきてしまいました。雨がじっとりとまとわりついていて、重たい感じがします。

 

さて、白樺さんは幹を駆け上がって遊ぶ小さなリスと仲良しです。リスは嵐や洪水を鼻で察知し、白樺さんにいつも教えてくれます。リスは気使いさんで、木々を傷つけないよう心配しながら、自分も木から振り落とされないよう、いつも小さな指を湿らせて、ぎゅっと握って踏ん張っています。


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